ウールワースが従業員に対して給与を過少払いしていた問題で最近話題となっています。同社は従業員5,700人に対して賠償金合わせて2億〜3億豪ドル(課税前)に及ぶ過少払いが行われていたことを明らかにし、その損害賠償額が最高額になると考えられています。
今回の問題は新たに労働協約を適用する際に行われた2年に一度の調査によって発覚しましたが、現代化された労使裁定が2010年に適用されて以降、給与が過少に支払われていた可能性があります。
ウールワースは「調査によって、労働時間と勤務日時が一部の店舗従業員の給与設定で適切に反映されていなかったことが分かった」と声明を発表しました。
初回の調査で影響を受けていると判断された従業員に対して、クリスマス前に給与未払い分の一時的な返済が行われる予定です。また、ウールワースは被害を受けた全ての従業員に対して、賠償金全額を可能な限り迅速に支払うと述べています。
私たちは、従業員に正しい給与額がきちんと支払われていることを確認する重要性を強く呼びかけています。従業員に適当な給与額が支払われなかった場合、単に未払い分を支払えば解決できるわけではありません。特にスーパーアニュエーション(退職年金基金)の過少払いが発覚した場合、膨大な罰金の支払いが課せられます。
あなたが従業員に適当な給与額を支払えているかを確認する場合は、フェアワークオンブズマン(Fair Work Ombudsman)の給与と労働条件(Pay and Conditions Tool)をご参照ください。