雇用主向けーシングルタッチペイロールとは

今年2018年7月1日から20名又はそれ以上の従業員を抱える雇用主のATO(国税局)への給与、源泉徴収税、スーパー(年金)の申告方法が変わります。この新しいシステムはシングルタッチペイロール(Single Touch Payroll)と呼ばれます。この日から従業員へ給与を支払ったと同時にATOへ会計ソフトを通じて、全ての給与情報が報告される事になります。会計ソフトのプロバイダーによって実際に使用できる時期が異なりますのでご注意願います。

いつ準備が整っていないといけないのか?

  • 従業員数20名、又はそれ以上を雇っている雇用主は、2018年7月1日から。初年度は移行時期により、申告漏れ等による罰金は適用されません。
  • 従業員数19名、又はそれ以下を雇っている雇用主は、2019年7月1日から。これは法案が議会を通る事を仮定しています。

この新システムが及ぼす影響とは?

  • 毎回の給料日の度に会計ソフトからATOへお給料やスーパーの情報が全て報告される。
  • 給料支払のサイクルを変更する必要はない。今まで通り、毎週、隔週、毎月のサイクルで支払えばよい。
  • 源泉徴収税、スーパーの支払期日も今まで通りで、変更はないが早く支払っておく事も出来る。
  • シングルタッチペイロールを通して支払った給与に関しては、会計年度末に従業員用にペイメントサマリーを発行する必要が無くなります。ATOが従業員へmyGovを通じてその内容を開示する事になります。
  • 雇用主は、新しく従業員を雇う際に今までは紙でやり取りしていたTax File Number Declaration、Superannuation Standard Choice form、Withholding declarationがオンラインで済ませられる様になります。
  • 給与が支払われる度に従業員はそれぞれのmyGovで年始からの総支給額を確認する事が出来る様になります。

どの様に準備を進めればよいか?

まず、2018年4月1日の時点で従業員が何人いるかを数えます。

  • もし20名、又はそれ以上の場合はシングルタッチペイロールを2018年7月1日から始められる様に会計ソフトをアップデートしなければいけません。
  • 従業員数は自己申告制で、ATOへの報告義務はありません。

会計ソフトのプロバイダーへ下記の内容を尋ねてみましょう。

  • シングルタッチペイロールのシステムがいつどの様にアップデートされるのか?
  • いくつかの会計ソフトプロバイダーはアップデートが間に合わず、延期を申し込んでいる様なので、始められる日程を確認しておきましょう。

まだ会計ソフトを導入されてない雇用主はシングルタッチペイロールの機能が付いているソフトを選びましょう。

  • もし20名、又はそれ以上従業員を抱える雇用主は2018年7月1日からシングルタッチペイロールに適応する為に会計ソフトを導入しましょう。もしどのソフトを選んで良いかが分からない場合は、会計士に相談しましょう。

会計士への相談。

  • もちろん、会計士があなたの代わりにシングルタッチペイロールでATOへ申告することも可能です。

どの様に従業員数を数えるか?

まず2018年4月1日の時点で何人いるかによってシングルタッチペイロールで報告しなければいけないのかが決まります。その時点で20名、又はそれ以上の場合2018年7月1日からATOへシングルタッチペイロールを使って報告する義務が生じます。

どの雇用形態の従業員が頭数に含まれる?

  • フルタイムの従業員
  • パートタイムの従業員
  • カジュアルの従業員で4月1日の時点に含まれていて、3月中にも働いていた場合。
  • 海外の駐在する従業員
  • 有給、無給に関わらず休暇中の従業員
  • 季節限定で働く従業員(例えば農家での収穫時期に短期限定で働く従業員)

注意事項ーこれらの従業員は含まれません。4月1日までに辞めた従業員、3月中に働いていないカジュアルの従業員、独立しているコントラクター、派遣社員、会社の取締役、官職保有者、教祖。

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